基礎知識 · 画像とファイル
JPG・PNG・WebPの違いは?どの画像形式を使うべきか
結論
ファイルサイズを抑えたく、透過が不要な写真には JPG を使います。スクリーンショット、ロゴ、文字など、画素を正確に残したいものや背景を透過させたいものには PNG を使います。Web サイトに載せる画像なら WebP がおすすめです。非可逆と可逆の両モードと透過に対応し、Google の測定では非可逆 WebP は同画質の JPG より 25〜34% 小さくなりました。現行のブラウザーはすべて WebP を表示できます。
HEIC を JPG にを開く3つの形式を並べて比較
それぞれの形式は別の用途のために設計されており、違いは画素の圧縮方法と、持っている追加機能に集約されます。
| JPG (JPEG) | PNG | WebP | |
|---|---|---|---|
| 登場 | 1992 | 1996 | 2010 |
| 圧縮 | 非可逆 | 可逆 | 非可逆または可逆 |
| 透過 | なし | あり(完全なアルファチャンネル) | あり(完全なアルファチャンネル) |
| アニメーション | なし | APNG という派生形式 | あり |
| ビット深度 | チャンネルあたり 8 ビット(ベースライン) | チャンネルあたり最大 16 ビット | チャンネルあたり 8 ビット |
| 最適な用途 | 写真 | 図版、スクリーンショット、文字 | あらゆる Web 画像 |
| 対応面での主な弱点 | なし | なし | 一部の古いデスクトップソフトやアップロードフォーム |
非可逆と可逆:決定的な違い
非可逆圧縮(JPG、非可逆 WebP)は、目に付きにくい細部を捨てます。色がなだらかに変わる写真には向いていますが、くっきりした輪郭はにじみます。JPG の文字や細い線には、リンギングやモスキートノイズと呼ばれる薄いにじみが出て、低品質では 8×8 画素のブロックが見えることもあります。
可逆圧縮(PNG、可逆 WebP)は、すべての画素を正確に保存します。単色の広い領域を非常によく縮められるため、スクリーンショットは JPG より PNG のほうが小さくなることがあります。一方、写真を PNG で保存すると、良い JPG の 3〜5 倍になることが多く、見た目の利点もありません。
- JPG は編集して保存し直すたびに再圧縮され、細部が少しずつ失われます。何度も編集するなら、可逆形式のマスターを残しましょう。
- JPG を PNG に変換しても、失われた細部は戻りません。すでに圧縮された画素を、それ以上劣化させずに大きなファイルで保存するだけです。
- JPG の品質は 80〜90% 程度が、サイズと目に見えるノイズのバランスが取れた一般的な設定です。
WebP はどれくらい小さくなる?
Google の WebP 圧縮調査では、構造的類似度(SSIM)が等しい条件でファイルを比較しました。非可逆 WebP は JPG より 25〜34% 小さく、可逆 WebP は PNG より約 26% 小さいと Google は報告しています。実際の削減量は画像、エンコーダー、品質設定によって変わります。
例:JPG で 400 KB のメイン写真は、同程度の画質の非可逆 WebP にするとたいてい 265〜300 KB 程度になります。画像が 20 枚あるページなら、その差でモバイル回線での読み込み時間が短くなります。
AVIF の位置づけ
AVIF は、AV1 で圧縮した画像を HEIF 系のコンテナに入れた新しい形式です。写真のファイルサイズでは多くの場合 WebP より小さく、10 ビット・12 ビットカラーと HDR、透過にも対応しています。Chrome はバージョン 85、Firefox は 93、Safari は 16 で対応しました。
弱点は、エンコードが遅いこと、古いデスクトップソフトの対応が弱いこと、ごく低い品質では細かな質感が失われることがある点です。多くのサイトは HTML の <picture> 要素を使い、AVIF を第一候補、WebP を第二候補、JPG を予備として配信しています。
早わかり選び方ガイド
| 状況 | おすすめの形式 |
|---|---|
| Web サイトに載せるカメラやスマホの写真 | WebP または AVIF。必要なら JPG を予備に |
| メール、プリントショップ、アップロードフォーム用の写真 | JPG |
| 透過が必要なロゴ、アイコン、図 | PNG。ベクター画像なら SVG |
| 文字を含むスクリーンショット | PNG または可逆 WebP |
| 短いループアニメーション | GIF ではなくアニメーション WebP か動画ファイル |
| あとで再編集するマスター | PNG、TIFF、またはカメラの元の形式 |
フォームが WebP を受け付けない場合は、写真なら JPG、図版なら PNG にコピーを変換しましょう。非可逆のファイルを可逆形式に変換しても、互換性以外に得るものはありません。
よくある質問
PNG は JPG より高画質ですか?
PNG は可逆なので画素をすべて正確に残し、JPG は細部の一部を捨てます。写真なら JPG の品質が高ければ違いはふつう見えませんが、文字やくっきりした輪郭は PNG のほうが明らかにきれいです。
PNG が JPG よりずっと大きいのはなぜですか?
可逆圧縮では写真に含まれる細かなノイズやグラデーションを捨てられないため、写真の PNG は数倍の大きさになりがちです。写真には JPG か WebP を使いましょう。
WebP はすべてのブラウザーで使えますか?
はい。Chrome、Edge、Firefox、Opera は何年も前から対応しており、Safari も2020年のバージョン 14 で対応しました。ただし、一部の古いデスクトップソフトやアップロードフォームはいまも受け付けません。
PNG を JPG に変換すると透過は消えますか?
はい。JPG にはアルファチャンネルがないため、透過部分は白や黒などの単色で塗りつぶされます。透過が必要なら WebP を使うか、PNG のままにしましょう。